放課後のえあばす

三日坊主の三つ目のブログ

趣味全開のアルザス・北ドイツ旅行 4,日帰りコルマール編

0,前回までのあらすじ

・石畳の路地を爆走するミニトラムはなかなかのスリルがあった

・トイレは本当にどこにも無かった

・本屋に日本のマンガが大量に置いてあった(ごちうさは無かった)

1,ストラスブールからコルマール

滞在4日目はストラスブールからコルマールへ日帰りで訪れることにしました。

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2日目の記事で紹介したインパクトの強い駅舎のストラスブール駅、内部はこんな感じになっています。

コルマールへは1時間ほどの旅となります。例のごとく、車窓は畑と牛と空が主になっていましたが、アルザス周辺部では山並みも見られたりするので、結構車窓に変化がありました。

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機関車が客車を押すタイプの列車が、普通列車として走っているのは日本人にとっては珍しいかもしれませんね。

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シンメトリーな感じ

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規模が大きく、インパクトの強いストラスブール駅に比べると、風格がありつつもこじんまりとしてて可愛らしい、コルマールの街にぴったりといった感じの駅舎です。

小雨が降るなど、あまり天気の優れない中、まずは観光の拠点となるウンターリンデン美術館の方へと歩き出します。

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しかしながら、いくら雨の日曜日とは言え、街の人通りが少なすぎるような……?

と思いつつもしばらく歩いて行くと、急ににぎやかな声と大勢の人々の姿が見えました。よくよく見ると、この日はコルマールのマラソン大会の日だったらしく、上の道路はマラソンのために規制されていたものが、解除された直後のようでした。

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ドイツ&アルザス名物のプレッツェルが走ってるかわいい看板

あいにくの雨といった感じでしたが、ランナーも沿道の応援もそこそこ盛り上がっているようでした。

そのままコルマールの旧市街へと入っていきます。

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何気ない通りを何気なく撮っただけでこの鮮やかさと美しさ、コルマールの実力をひしひしと感じます。木組みの家も、ストラスブールよりも数多く建っているような気がするのも個人的には嬉しいポイントです。

そんなコルマールの旧市街で見つけたのがこのお店

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極度乾燥(しなさい)

今ヨーロッパを中心に人気のファッションブランドのようですが、ただでさえシュールなのに上の写真のようなメルヘンな街中にいきなり現れるとなかなか異彩を放ちます。

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ストラスブールの人口が27万人ほどであるのに対し、コルマールの人口は7万人ほどなので、街は全体的にこじんまりとしていて、かつ時間の流れもゆったりとしているような気がします。木組みの家の割合も高く、高い建物も少ないので街並みのかわいらしさもより一層際立っているといった感じでしょうか。

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聖地巡礼らしいことをするために、心愛と千夜の学校に似てるとか似ていないとか言われているメディア文化センターにも寄りました。

道が複雑に入り組んでいるので、何も考えずにふらふら歩いていると、予期しないところに出たりしますが、小さな街なので致命傷には至らなかったりするので、非常に街歩きの楽しい場所です。

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雨こそ止んだものの、やはりスッキリしない天気が続き、「晴れてさえいれば完璧だったのになあ」などと思いながら適当なカフェで昼食を取りました。

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木組みの家と石畳を見ながらカプチーノを頂くという贅沢な体験!

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ピザのように見えますが、フラムクーヘンというアルザスの名物料理らしいです。チーズの味がよく効いていました。

カフェはメニューが来るのもオーダーを取りに来るのも料理が出てくるのもお会計するのもすべてゆっくりとしているので、たっぷり1時間半ほどカフェに居ました。そして外に出てびっくり、なんと雲の量がめっきり減り、青空が覗いていたのです。

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上のメディア文化センターの写真と比べると一目瞭然?

しかも時間が経つに連れみるみる空が明るくなって行き、コルマールの街並みがより一層鮮やかになって目の前に現れます。

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一切補正かけずにこの状態です。別世界のような光景に思わず見とれ、立ち尽くしてしまいました。

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コルマール旧市街の南には「プチ・ベニス」と呼ばれる地区があり、小さな観光用のボートがこのように行き来していました。

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この「プフィスタの家」は「ハウルの動く城」に出てくる建物にそっくりなんだとか、コルマールは「ハウル」の聖地でもあるようです。

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コルマールでおそらく一番高いであろうサン・マルタン教会。空はすっかり快晴になり、抜けるような青が広がりました。

午前中からの天気の変わり方があまりにもドラマチックで、感動のあまり思わず涙が出てしまいそうになりました。

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木組みの家の寿司屋さん。和洋折衷具合は甘兎庵に通じるものがあるのでは無いでしょうか。

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ちょっとフルール・ド・ラパンっぽさを感じた駅前のホテル、駅舎の時計塔の影が直撃してます。

奇跡的な天気の流れと、ストラスブールに負けず劣らずの美しくてかわいらしい街並み、そして地方都市特有のゆったりとした時間の流れ、すっかりコルマールに魅了された一日となりました。

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おまけ:ストラスブールのクレベール広場

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おまけ2:ストラスブールのオム・ド・フェール広場

歴史ある建築と現代建築のどちらも見るべきものが多々あるのがストラスブールの特徴と言えそうですね。

 

次回、アルザスから北ドイツ・ハンブルクへの大移動です。