趣味全開のアルザス・北ドイツ旅行 2,ストラスブール到着編
0,前回までのあらすじ
・暗殺教室は普通に面白かった
・夕食のサンドイッチのパンがポロポロこぼれて大変だった
・ホテルのテレビの付け方がわからなかった
1,パリからストラスブールへ
パリからストラスブールまではフランス国鉄の誇る高速鉄道「TGV」を利用します。
ストラスブール行きのTGVが発着するパリ東駅へは、悪名高いメトロを使うことにしました。
(メトロ2号線・ブランシュ駅のホーム)
油断はなりませんが、特に何事もなくパリ東駅へ到着。
(パリ東駅。ブランシュ駅のホームと明るさ・広さともにえらい違い)
駅のコンコースでさえこんなに洗練されてるのか……と感動を覚えました。同時に、小銃を持ってあたりを警戒しているフランス軍の方を見て軽くカルチャーショックを覚えたり。(つい先月にもタリスという別の高速鉄道でテロ未遂がありましたね)
初めてのバリデーション(改札みたいなもの)を済ませ、
「本当に出発ギリギリまでホームわからないんだ」
とヨーロッパの鉄道あるあるを感じながら待つこと約30分、お目当てのストラスブール・コルマール行きTGVが入線しました。
(頭端式ホームに高速鉄道がずらっと並ぶのってここならではの光景ですよね)
オール2階建てで新幹線よりも大きめな車両に乗り込むと、音もなくTGVはストラスブールに向けて動き始めました。ストラスブールまではノンストップです。
TGVの車窓からは実にいろいろなものが見えます。パリらしい古めの建物、都市郊外の落書きの多さ、街を抜けると広がる畑、高速道路と畑、丘一面に広がる畑、地平線まで畑・・・
車窓の写真を撮るのを忘れたので、パリからストラスブールまでの車窓を文字で表すと
空空空空空空
空空空空空空
空空畑畑空空
畑畑畑畑畑畑
畑畑牛畑畑畑
こんな感じの景色が2時間ほど続きます。もっとも、私は初めて見る光景なので楽しいのですが、周りのフランス人は割りとみんなおやすみモードでした。
2,ストラスブール到着
ストラスブールについた私を最初に出迎えてくれたものは……
バブル状のガラスドームに駅舎がすっぽり包まれたモダンなのか何なのかさっぱりわからない駅舎!
大聖堂よりもプティット・フランスよりも、ひょっとしたらこれが一番ストラスブールを印象付けるものになったかもしれません。
ホテルへ向かい荷物を置くと、すでに夕方でしたが、ホテルの近くに名所があったので見に行ってみることにしました。
これらの現代的な建築はいずれもEUを代表する機関であり、2つはヨーロッパ地区というそのものズバリな地区に存在しています。この他にも欧州評議会もストラスブールにあります。
↓(三十年戦争・ウェストファリア条約)
↓(第二次世界大戦勃発)
ナチス・ドイツ
↓(第二次世界大戦終結)
と、欧州の戦争に振り回され続けた地域なので、欧州統合の機関がこの地にあるというのは非常に象徴的なことなのです。(この辺りは大学入試の世界史でよく出るところなので、知ったような口を叩きます。)
このようにドイツの統治下にあった時代も長いので、木組みの家もドイツの影響が強いですし、アルザス語はドイツ語の方言の一種とも考えられています。また、地元の名物料理「シュークルート」も「ザワークラウト」とほぼ同じものです。
(左端の看板は、フランス語とドイツ語っぽいアルザス語で書かれています)
教科書みたいな話になってしまいましたが、次回はストラスブール市内編ということで、心ぴょんぴょん的な感じで行きたいと思います。
(この調子で最後まで書き続けられるのか?)